「御会式」って何? 日蓮の忌日を偲ぶ法要
「御会式(おえしき)」とは、日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の命日である10月13日に、その生涯と教えを偲び、感謝を捧げる法要のことです。
日蓮聖人は1222年に生まれ、鎌倉時代の日本で新しい仏教の教えを広めました。しかし、当時の権力者からは弾圧され、波乱の生涯を送ることになります。それでも日蓮聖人は自らの信念を曲げずに教えを広め続け、1282年10月13日、池上宗仲の館にて61歳で入滅されました。
日蓮聖人の死後、弟子たちは悲しみに暮れる中で、その教えを後世に伝えていくことを誓います。そして、命日である10月13日に法要を営み、日蓮聖人の遺徳を偲びました。これが「御会式」の始まりとされています。
当初は厳粛な法要として営まれていましたが、時代が経つにつれて、日蓮聖人の教えを広く人々に伝えるため、より華やかで親しみやすいものへと変化していきました。現在では、日蓮宗の寺院を中心に、万灯行列や音楽パレードなどが行われ、多くの人々が集まる一大イベントとなっています。