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お墓に関すること

禅僧の墓標「無縫塔」:その形と意味を知る

禅宗は、中国から日本に伝わった仏教の一派です。厳しい修行によって悟りを開くことを目指す禅宗では、生と死に対する独特の考え方を育んできました。その思想は、禅僧の墓標である「無縫塔」にも色濃く反映されています。 無縫塔は、その名の通り、継ぎ目のない形が特徴です。これは、禅宗が重んじる「不二」の思想を表しています。「不二」とは、生と死、善と悪、物質と精神など、一見対立する概念も、根源的には一つであるという考え方です。無縫塔の形は、この世の全ては一つにつながっているという禅の教えを静かに物語っているのです。
葬儀に関すること

無宗教葬とは?新しい葬儀のカタチを解説

無宗教葬とは、特定の宗教にとらわれずに行う葬儀のことです。従来の仏式や神式のような宗教儀式は行わず、故人の好きな音楽や映像を流したり、思い出の品を飾ったりするなど、自由な形式で故人を偲びます。 従来の葬儀では、僧侶へのお布施や戒名料など、宗教的な費用がかかっていました。しかし、無宗教葬ではこれらの費用は発生しません。そのため、従来の葬儀に比べて費用を抑えられることが多いでしょう。また、宗教的なしきたりにとらわれずに、遺族が自分たちの想いを込めて葬儀を執り行える点も大きな特徴です。
お墓に関すること

無縁墓の増加と現状:継承者のいないお墓問題

近年、「無縁墓」という言葉が注目を集めています。お墓は亡くなった方を弔い、遺族が故人との繋がりを感じられる大切な場所ですが、少子高齢化や価値観の多様化が進む現代において、管理を行う人がいなくなるケースが増加しているのです。では、無縁墓とは一体どのようなお墓を指すのでしょうか?
お墓に関すること

無縁仏の真実:供養と偏見について

「無縁仏」。それは、血縁者や関係者がおらず、供養する人がいないままとなっているご遺骨を指します。近年、少子高齢化や核家族化の進行に伴い、この無縁仏が増加しているという現状があります。お墓の継承者不足や経済的な事情など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、社会問題として深刻化しつつあります。 無縁仏となるケースは、大きく分けて二つあります。一つは、身元が判明しているものの、親族との関係が途絶えていたり、経済的な事情で引き取り手がない場合です。もう一つは、天災や事故などで亡くなり、身元すら不明な場合です。いずれの場合も、故人の尊厳をどのように守り、弔っていくかが大きな課題となっています。
葬儀に関すること

知っておきたい!迎え火の基礎知識

毎年8月13日~16日頃はお盆の時期です。この時期には、あの世から帰ってきたご先祖様を自宅で温かく迎え入れ、供養する伝統的な風習があります。 その中でも「迎え火」は、初日の13日の夕方に、ご先祖様が迷わずに帰って来られるように焚く火のことを指します。 今回は、この迎え火について、その意味や由来、焚き方、注意点などを詳しく解説していきます。