意外と知らない浄土真宗の歴史
葬儀を教えて、
先生、浄土真宗って、仏教の宗派の一つですよね? なんで浄土真宗って言うんですか?
葬儀スタッフ
良い質問ですね。浄土真宗は、鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれた宗派で、阿弥陀仏の力によって、誰でも浄土に生まれ変われるという教えを説いています。
「真宗」は、まさにこの教えが「真実の教え」であると信じることからきています。
葬儀を教えて、
じゃあ、「浄土」っていうのは、あの世ってことですか?
葬儀スタッフ
そうです。浄土真宗でいう浄土とは、阿弥陀仏のいる苦しみのない世界のことを指します。浄土に生まれ変わることで、私たちは永遠の幸せを得ることができると考えられています。
浄土真宗とは。
「浄土真宗」は、12世紀から15世紀にかけて成立した仏教宗派です。多くの宗派がこの時期に生まれ、最も新しい大谷派でも1602年に成立しています。葬儀の際によく耳にするように、浄土真宗は歴史ある宗派として、今日まで広く信仰されています。
浄土真宗とは?
浄土真宗は、日本の仏教の中でも最も多くの寺院数と門徒数を誇る宗派です。鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれ、お念仏の教えを中心に広まりました。浄土真宗の特徴は、「悪人正機説」にあります。これは、どんな悪人でも阿弥陀仏の力によって救われるという教えで、当時の仏教の常識を覆す革新的な考え方でした。また、浄土真宗では、お坊さんも結婚して肉食もするなど、従来の仏教の形式にとらわれない自由な教えが特徴です。
親鸞聖人と浄土真宗の誕生
鎌倉時代初期、新しい仏教の教えを広めたのが親鸞聖人です。当時の仏教は複雑で難解なものが多く、一般の人々には理解しにくいものでした。そこで親鸞聖人は、「阿弥陀仏の力によって誰でも救われる」という浄土真宗の教えを、わかりやすく人々に説き聞かせたのです。この教えは、当時の社会不安や苦難に生きる人々の心に響き、多くの支持を集めました。そして、親鸞聖人の死後、その教えは弟子たちによって受け継がれ、浄土真宗という宗派が確立していったのです。
浄土真宗の教え
浄土真宗は、鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれた仏教の一派です。その教えは、一言で言えば「阿弥陀如来の本願を信じ、念仏を称えることで、誰でも平等に救われる」というものです。浄土真宗では、厳しい修行や難しい教義の理解よりも、阿弥陀如来への「信心」を最も大切にします。これは、当時の複雑な仏教の世界観や厳しい修行に苦しむ人々にとって、画期的な教えでした。
主要な宗派とその特徴
浄土真宗は、大きく分けて10派に分かれていますが、その中でも特に信者数の多い宗派として、「西本願寺」を本山とする浄土真宗本願寺派と、「東本願寺」を本山とする真宗大谷派が挙げられます。
西本願寺派は、本願寺10世証如上人を開基とし、親鸞聖人の教えを「聞信」によって受け継ぐことを重要視しています。一方、真宗大谷派は、本願寺11世顕如上人を開基とし、同じく親鸞聖人の教えを「本願報恩」の視点から捉え直した教えを大切にしています。
このように、同じ浄土真宗でも、宗派によって教義解釈や信仰のあり方に微妙な違いがある点が、興味深い点と言えるでしょう。
現代社会における浄土真宗
現代社会において、浄土真宗は、その教えが現代人の抱える悩みに通じるものとして、改めて注目されています。
特に、阿弥陀如来の「すべての人を救う」という教えは、競争社会に疲弊した人々にとって、心の拠り所となっています。
また、葬儀や法事といった伝統的な儀式の他に、現代人のニーズに合わせたイベントや講座を開催する寺院も増えています。
このように、浄土真宗は現代社会においても、人々の心に寄り添い続けています。